1993年のブナの全国結実状況
△は凶作、●は結実(結実本数率>1)

A: ブナ-チシマザサ群落
B: ブナ-オオバクロモジ群落
C: ブナ-イヌブナ群落
D: ブナ-ヤマボウシ群落
E: ブナ-シラキ群落
F: ブナ-クロモジ群落

調査林分は68箇所で、このうち結実が認められた林分は64箇所であった。
結実が認められなかったのは北海道と富山県の1林分でだけであったことから、この年は北海道を除く全国で結実していたことがわかった。特に日本海側を中心に、落下果実も多い大豊作であったと判断された。富山県有峰では1?あたり565個の果実の落下が観察された。正常な果実の割合は39%であった。
1個の果実の重さの分布は、健全果実の集団と考えられる0.14gと0.16gにピークと、しいなや虫食い果実の集団と考えられる0.06gのピークが認められた。このような傾向は1990年と同じであった。