2023年のブナの全国結実状況 | |
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〇アンケートの回答は37名の方から得られ、調査林分は74カ所であった。回答のあったブナ林分は北海道が2カ所、東北地方が8カ所、関東地方が6カ所、北陸地方が33カ所、中部地方(北陸を除く)が5カ所、関西地方が3カ所、中国地方が5カ所、四国地方が8カ所、九州地方が4カ所であった。これらの調査林分の分布は、日本におけるブナの分布地域の大部分をカバーしていた。 〇2023年に結実(結実率≧1)が観察された調査林分は、東北1カ所、関東2カ所、北陸18カ所、中部3カ所、関西2カ所、中国1カ所、九州2カ所の計29林分であった。全調査林分の39%で結実が認められ、残りの61%の林分で結実率1未満でした。 〇調査を開始した1993年以降では、2023年の調査林分数に対する結実林分数の割合(39%)は、2007年(44%;佐藤, 2008)や2008年(44%;佐藤, 2009)とよく似た値で、結実率8-10の豊作林分の割合(5.4%)は、2001年(5.3%;佐藤, 2002)とほぼ同じであった。 〇有効な果実の散布が行われていると考えられる結実率3以上(佐藤, 2002)の林分は59カ所で、全調査林分の76%であった。これらの林分はすべての地域に分布していた。 〇林分の胸高直径階級と結実率の関係を図3に示した。胸高直径が20-39cm階級は12林分(全体の17%)の内4林分(33%)で、40-49cm階級は30林分(42%)の内14林分(47%)で、50-99cm階級は30林分(42%)の内10林分(33%)で、それぞれ結実率が1以上であった。3つの胸高直径階級間の結実率の分布(結実率<1と結実率≧1)に有意差は認められなかった(χ2cal=1.31,p>0.05)。 〇林分が立地する標高階級と結実率の関係を図4に示した。0-499m階級は14林分の内5林分(36%)で、500-999m階級は28林分の内12林分(43%)で、1000-1499m階級は28林分の内11林分(39%)で、1500m以上の階級は4林分の内1林分(25%)でそれぞれ結実率1以上であった。林分の立地標高階級による結実率の分布に有意な違いが認められなかった(χ2cal=0.57,p<0.05)。 |