ブナの結実状況と気温との関係を紹介します。

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全国8箇所の1990年から2000年までブナの結実率と、気象観測データを引用した観測地点名を表にしたものです。結実率は結実が観察された個体の割合を10本率で表したものです。
5月から9月までの平均気温の平年値に対する偏差値と結実率との関係を、8林分について点を打ち、回帰直線を求めたものである。すべての地点の回帰直線が右下下がりの傾向を示した。このことは5月から9月までの平均気温が高いと、結実率が低下する傾向を示す。 5月から9月までの平均気温の平年値に対する偏差値の階級ごとに、結実率が良い年と悪い年の出現頻度を示したものである。このデータは8林分のものをまとめたものである。この図からはやはり、5月から9月までの平均気温の偏差値が低いと結実率が高い場合が多く、平均気温の偏差値が高いと結実率が高い場合が少ない傾向が読みとれる。