日本海要素と呼ばれる植物の分布についての研究
日本海要素 日本海要素とは日本海側に分布の中心を持つ植物のこと。 日本海要素には南方系由来の植物と北方系由来の植物がある。
日本海要素の分布は日本海指数で表される気候の分布とよく一致する。日本海指数はクリモグラフを作った場合、最寒月の点と最暖月の点を結ぶ直線が月平均雨量の軸と交わる角度で、90以上が日本海側気候とされる(鈴木・鈴木,1971)。
富山県の大部分は日本海指数が90以上となる。特に五箇山地方と下新川地方は120以上の高い値となる。しかし、有峰など岐阜県と接する富山県の南東側山地の日本海指数は90以下の内陸的な気候となる。








南方系由来の植物の代表はヒメモチである。モチノキは太平洋側の海岸から丘陵地に分布し、日本海側では海岸に分布する。このモチノキが日本海側の気候に適応し、積雪地で低木化したものがヒメモチと推定されている。

北方系由来の植物の代表はオオバミゾホオズキである。北海道から日本海側の北陸、山陰にかけて分布する。 ヒメモチ オオバミゾホオズキ



日本海要素の分布の特徴をPDFファイルで紹介します。
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富山県の温度環境 富山県の温度環境 日本海要素が分布する富山県の温度環境を観測しています。
観測点は地図に赤丸で示しました。その結果の一部を紹介します。

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