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有峰のブナ林を紹介します。     

 
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arimneko 有峰の位置 富山県大山町の南、岐阜県との県境近くの地域です。
有峰の標高 ダム湖の水面は約1150m
有峰の植生 ミズナラやブナの自然林、スギやカラマツの植林
ブナ林の調査グループ 富山県高等学校教育研究会生物部会野外教材研究委員会

forests 左の図は有峰西谷のブナ林の断面図です。

ブナがほとんどの純林ですが、ミズナラやミズメなども林冠に達しています。樹高は20〜28mに達し、胸高直径(胸の高さでの直径)は40〜100cmです。樹齢は100〜200年と考えられています。大きな木の下(低木層)にはオオカメノキやウリハダカエデ、ウワミズザクラ、ハウチワカエデなどが生育しています。また、林床にはチシマザサが多く、オオバクロモジやオオカメノキ、ブナ、コシアブラなどの実生、ヤマソテツやシノブカグマなどのシダ植物が多く見られます。
ブナ林を下から見るとこんな感じになります。魚眼レンズで撮影しました。 1990年〜2018年までリタートラップを設置して、ブナの落下果実数や落葉量を観察しています。ブナ林のリタートラップ調査結果 を表に示しました。下線部をクリックして下さい。表が出ます。 発芽したばかりのブナの実生です。発芽したブナの実生の消長を調べました。その結果は下線部をクリックするとわかります。
bffish bforest 画面をクリックすると、発芽した実生のゆくえを示します
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落下したブナの殻斗(クリのいがのようなもの)と果実
kakuto ブナは落下した次の年に発芽します。ブナが発芽するとどうなるか

有峰ダムができる前とその後の様子を模式的に示しました。 有峰の昔と今 を見てください